JR西日本は2022年3月12日(土)にダイヤ改正を実施し、山陰エリアでは特急列車の運転日見直し、普通・快速列車の運転本数見直しなどを行います。
山陰方面の特急列車は利用状況に合わせ、一部列車が観光に便利な金・土・日曜・祝日中心の運転となります。
伯備線・山陰本線の特急「やくも」は、下り「やくも13・17・29号」および上り「やくも12・16・28号」の上下各3本が週末中心の運転となります。この変更に伴い、生山駅・根雨駅・宍道駅に停車する列車の設定が一部変更となります。また、智頭急行線経由の特急「スーパーはくと」についても、下り「スーパーはくと9号」および上り「スーパーはくと6号」が週末中心の運転とされます(運転時刻は下表を参照)。これらの列車は、その他の曜日についても利用状況によって運転日が追加される場合があります。詳しい運転日については決まり次第、改めて告知するとのことです。
山陰本線・山口線の特急「スーパーおき」は、米子駅発・新山口駅行の「スーパーおき1号」の運転時刻が変更され、浜田駅〜益田駅・新山口駅間の所要時間が短縮されます。これに伴い、新山口駅で1本早い下り山陽新幹線に乗り換えることができ、博多駅方面へのアクセスも向上します(運転時刻は下表を参照)。
普通・快速列車では、山陰本線の浜坂駅〜益田駅間および境線の米子駅〜境港駅間で終日にわたり、一部列車の運転取り止めまたは運転区間の変更が行われます(詳細は上表を参照)。このエリアでは2021年春・秋のダイヤ改正でも減便が実施されており、今回も利用実態に合わせた見直しを行うとしています。例えば、おおむね1時間間隔で運転されている境線では、昼間時間帯の一部が約2時間間隔となります。山陰本線の大田市駅〜浜田駅間では一部を除き始発・最終列車の時刻も変更となります。
山陰本線では、鳥取駅〜米子駅(一部は出雲市駅)間の快速「とっとりライナー」および、米子駅〜益田駅間の快速「アクアライナー」も見直し対象となります。ほとんどの快速列車について運転取り止めまたは停車駅の見直しが行われ、山陰エリアの列車は各駅停車が基本となります。ダイヤ改正後に定期列車で快速運転を行う列車は鳥取駅〜米子駅間の上下各1本(うち下りは平日のみ、運転時刻は上表を参照)および、木次線から直通運転する松江駅行の1本(平日のみ)に限られます。
なお、山陰本線では夕方・夜間時間帯、境線では夕方時間帯において、3両または4両編成で運転する列車が増やされるとのことです。